日本の映画会社①
日本の映画業界は、「大手4社(東宝・東映・松竹・KADOKAWA)」と呼ばれる主要企業が中心となって動いています。
映画関係者の視点から、それぞれの会社の「色(特徴)」や最近の動向を分かりやすく解説します。
1.日本の「映画大手4社」とその特徴
■東宝(TOHO):圧倒的王者の「ヒットメーカー」
現在、日本の映画界でシェア1位を独走しているのが東宝です。
特徴:「とにかく当てる」のが上手い会社です。自社でシネコン(TOHOシネマズ)を持ち、製作から配給、興行まで垂直統合しています。
得意分野:『ゴジラ』シリーズなどの自社IPに加え、**アニメ(ジブリ作品、新海誠監督作品、ジャンプ系作品)**の配給が非常に強いです。
最新動向:2026年からはワーナー・ブラザースの洋画配給も引き受けることが決まっており、さらに市場支配力を強めています。
■東映(TOEI):特撮と「独自の現場力」
京都と東京に大きな撮影所を持ち、職人気質の強い会社です。
特徴:テレビ番組(戦隊・ライダー)との連動が強く、自社で制作ラインを完備しているため「現場の底力」があります。
得意分野:『仮面ライダー』『スーパー戦隊』、そして『ONE PIECE』や『THE FIRST SLAM DUNK』といった東映アニメーションによる強力なアニメ作品。かつては任侠映画や時代劇の代名詞でもありました。
■松竹(SHOCHIKU):伝統と「人情・芸術」
歌舞伎の興行から始まった、最も歴史ある会社の一つです。
特徴:『男はつらいよ』に代表されるような、家族や人情を描く「松竹大船調」という伝統を大切にしています。
得意分野:芸術性の高い作品や、時代劇、そして最近では**『機動戦士ガンダム』シリーズ**などのアニメ配給にも力を入れています。
■KADOKAWA(角川):メディアミックスの先駆者
出版社を母体とし、本と映画を連動させる「角川映画」のブームを作った会社です。
特徴:原作(小説・漫画・ラノベ)を豊富に持っているため、企画力が非常に高いです。
得意分野:実写のミステリーやホラー、そして膨大なライブラリを活かしたアニメ作品。